テニスをマスターした後は、同じようにラケットを使う球技
例えば、バドミントンや卓球を学びやすくなったり。
ギターを弾けるようになった後は、同じような弦楽器である
ベースとかも弾けるようになったり。
というのと同じように、一見簡単そうで、実は奥が深く難しいホ・オポノポノも
前もって、心を扱う手法の知識や経験があると、理解度が高まる気がします。
私がホ・オポノポノと出会い、実践を始める直前に出会った本
『達人のサイエンス―真の自己成長のために』
スピリチュアルとは全く無関係の本ですが、ホ・オポノポノをきちんと
続けて行くうえで役立つような考えが記されています。
著者のジョージ・レナード氏は長年、合気道を学んできて、又自身の道場で数多くの生徒を
教えるうちに、合気道のみならず、物事を習得していく上で、途中で辞めてしまったり
停滞したままになってしまう3つのパターンがあり
又、そうならずに長い道のりを乗り越え、更に伸びているもう一つのパターンがある事に
気付いた。
まず、途中で挫折してしまう大きな要因として『プラトー』というものがあります。
プラトーとは、学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態。
どんな事も始めてから、一直線にどんどん向上し続ける事はあまりないでしょう。
ちょっと上達した思ったら、すぐに長い長いプラトーの期間が訪れ、なんとか
マスターした技能も振り返ってみたらその多くの期間をプラトーで過ごしていたと
気が付くでしょう。
そのプラトーの途中で挫折してしまう3つのパターンとは。
@ダブラー(ミーハー型。心があちこち移ろいやすいタイプ)
ダブラーは新しいもの、華やかなものが大好きで、何かを新しく始めた頃は
物凄い熱意を傾ける。
それゆえ最初の急激な上達期間が訪れるとすぐ有頂天になるが、その後やってくる
プラトーに我慢ならなくなり、すぐ休むようになる。
そしてなんとか自分を正当化しようとやっきになり、これは自分には向かないとか
あれこれ言い訳を言い出す。
しかしダブラーは情熱に浸るのが大好きなので、またすぐに別のものに手を出し
同じ事を繰り返す。
ノウハウコレクターに多そうなタイプですね。
Aオブセッシブ(せっかち型。考え方が偏狭でゆとりのないタイプ)
オブセッシブは現実主義で次善の策に甘んじる事は無い。
結果のみが重要と考え、成果を手早く入れる事に専念する。
基本的な事から順番にでは我慢できず、すぐに応用や上級の事に手を出す。
しかしその凄まじい努力ゆえ、最初から凄い勢いで上達するものの、プラトーが
来るとそれを受け入れる事に耐えられず、更に努力をするがあまりに極端な慌ただしい
努力を続ける為、かえって急激な後退が訪れ、破滅的とも言える転落が始まる。
アメリカの管理職に多い現実主義者だそうです。
Bハッカー(のらりくらり型。意気地が無く熱心さに欠けるタイプ)
ちょっとでも上達のコツを掴むと、プラトーに長くとどまっても不満に思わない。
かといってプラトーの状態を受け入れる寛容さがあるのではなく、程ほどで満足し
更に良くしようとする意識は無いタイプ。
面倒な事や苦手な事を避ける逃避タイプで、学びや成長の機会を見出す事は無い。
多くの人はこのどれかに属し、その割合はだいたい均等になるそうです。
私も分野によっては当てはまりました(苦笑)
そして、忍耐を要するが確実に進歩し、ある意味それが一番の近道でもあり
王道ともいえる、もう一つのタイプが『マスタリー』
マスタリーと先に挙げた3つのタイプとの違いは練習・学習そのものさえ楽しんで
いるので、プラトーの時期に差し掛かっても、不満や焦りを感じない。
又、上達するという結果ではなく、上達するためのプロセスそのものを楽しむ。
結果や目標はあくまで通過点に過ぎず、『道』とも言える。
合気道に例えると、黒帯を取ったり、○段になる、というのはマスタリーの道の途中での
結果に過ぎないと。
何かに付けて、手軽に結果だけを求めがちな現代。
『楽してすぐ痩せられるダイエット法』
『考え方をちょっと変えるだけですぐに成功や金持ちになれる成功哲学』
『魔法のように簡単に願いがかなうスピリチュアルメソッド』
などが持てはやされ、多くの人が飛びつく状況。
私も、そうした風潮に流されないと思っていたつもりが、気が付いたら
自然と染まっていた事に、この本を読んで気付き、後ろから頭をガンと殴られた
ような衝撃を受けました!
でも、確かに良く考えれば、当たり前なんですよね。
例えば、テニスやピアノのレッスンを週一回、一回1時間だけ受けて
それ以外は全くラケットやピアノに触れもしないのに、数ヶ月でテニスの試合で
ボールを自由自在に打ち分けたり、ピアノ演奏を大勢の人前で披露できる腕前に
なれる訳がないように、やはり毎日一定時間以上続けなければ、どんな事も習得
出来なくて当然。
それはスピリチュアルな事でも同様ですよね。
なのに、どうしても手軽な魔法のような事を求めてしまいがちです。
事前にこの本を読んで、深い感銘を受けていたので、ホ・オポノポノにおいても
結果ばかりを追い求めるのではなく、クリーニングそのものに集中する事が出来、
結果や変化が起きない状態、ちょうどプラトーの期間とも言える時にでも、以前より
焦りが少なく、クリーニングをする事自体を楽しめるようになりつつあります。
こうしたマスタリーの道を歩む事が出来ず、他の3つのタイプのように結果至上主義では
結果が出ない状態でクリーニングをする事は全く時間のムダとしか思えないでしょう。
潜在意識の中の記憶がどのようになっていて、クリーニングをする事で、どのような
事が起きているのか、顕在意識では全く知る事は出来ないと、ホ・オポノポノでは
言われています。
一見何も変化が起きていないように見えるプラトーにおいても、ちょうど発芽前の種の
中のように、外見からは判らない大きな変化が、内部で起きているように、例え何も変化が
感じられない状態が長く続いていても、必ずクリーニングにおいて何かしら違いが生まれて
いるのでしょうから、やはり日々コツコツとクリーニングする事が一番重要ですね。
このマスタリーの道に関する話は物凄く奥が深く、簡単に語りきれない物がありますので
今後、何度かに分けてお伝えしていこうと思います。
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