近代、現代にかけて輝かしい技術的、産業的、文化的繁栄を誇ってきた
欧米諸国。
その先進国に征服された世界各地の先住民達。
戦ではかなわなかったが、では果たして彼らは劣っていたのか?
経済的には豊かに繁栄したものの、経済的繁栄が必ずしも人々の幸せに繋がったとは
言えず、まるで畑を食い尽くすイナゴの如く、財を漁り、その欲求は止むことを知らず。
今や閉塞感と虚無感にさいなまれ、大自然と調和の取れた精神的豊かさを謳歌していた
先住民達の精神文化から、何かを学び取ろうという動きも起きて来ている。
中でも、私的に興味深いのが、
●欧州からの入植者に土地を追われたネイティブ・アメリカン(インディアン)
●古来ヨーロッパに広く住んでいたものの、ローマ帝国に敗れ、現アイルランド、
スコットランド、スペイン ガリシア地方など、ごく一部にしか生き残れなかった
ケルト民族
●イギリスとフランスが領有を宣言し、最終的には米国に乗っ取られたハワイのハワイ人
ネイティブ・アメリカンの持つ独特の精神文化は世界から注目を集めていますし
転生輪廻を信じるなど、西洋にありながら東洋的考えも持つケルト人、そして
ケルト人の末裔であるアイルランド人の逆境に負けないポジティブなアイルランド魂は
く評価され、
世界中から注目を浴びている、ホ・オポノポノを生み出したハワイも、元々は
万物に宿る精霊、八百万の神々が信仰されていました。
この3民族の共通点として、
自然界の万物に神々が宿ると信じ、自然と見事に調和した世界観。
そして古来、元々は文字を(あえて)持たない民族というがあります。
そして、ここ日本の先住民であるアイヌ民族も同じように八百万の神々
を信じ、文字を持たなかったのです。
ホ・オポノポノのように体系化されたものではなくとも、アイヌ文化からも、
行き詰まった今の現代人の心の癒しになる何かを見つける事が出来るのでは?
と私は最近とても注目しています。
2008年6月6日、国会において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」
が全会一致で決定されて以来、少しずつではあるようですが、アイヌ文化に対する
注目や動きが高まっているようです。
その数が正確に把握出来ず、多少なりともアイヌの血を引く人々が果たしてどれだけ
いるのか?
アイヌに対する迫害の厳しさ、そして不用意な争いを好まない民族性もあり、その多くが
アイヌである事をひた隠ししていて、本州、特に関西には多くのアイヌの血を引く
人々が多く住んでいるらしいです。
しかし、2008年の決議の影響か、あえてアイヌである事をカミングアウトし、
その血筋&文化に誇りを持とうという人々も現れています。
私と同じように、アイヌの文化、世界観の中に現代人の心の安らぎを見つけようと
する人は既に現れていて、今後が楽しみです。
POI
にほんブログ村
ホ・オポノポノ ブログランキングへ