ハロー効果というのをご存知でしょうか?
例えば学歴、権威、社会的地位、外見、などが優れていると、人格など中身
まで全て優秀と錯覚してしまい、更にはその人物の言う事なら荒唐無稽な事
さえ疑う事も忘れて信じてしまうなど。
良くも悪くも、ビジネスにおいて利用される事も多く、特に荒稼ぎする
あくどいビジネスや、新興宗教、スピリチュアルなどでフル活用されがち。
私も振り返ってみると、お恥ずかしながらスピリチュアルなどのメソッドで
結構ハロー効果にしてやられてました(汗)
最初は、違和感を感じた事でも、信用してのめり込んでいる時は、ちょっと
考えればおかしいと気が付く事が、わからなくなっていて。
あとで冷静に考えれば、すぐ気が付くような事なのに。
一種の洗脳のようなものでしょうね。
ホ・オポノポノでも続けていくうちに、一度は納得したつもりの事も
時間が経つにつれて、どうも変だという気持ちが抑えきれなくなった
事柄がいくつも出てきました。
中でも一番納得が出来なくなった事は。
ジョー・ビターレ氏によって広められ、ヒューレン博士の名前を一躍
世界的に高めることとなった、ハワイの州立病院での奇跡の話。
その病院の特別施設は、殺人、レイプ、暴行、窃盗などの罪を犯した
にもかかわらず精神障害を理由に不起訴、減刑、あるいは 無罪となった
人たちが収容されていた。
そこにヒューレン博士が要請されて1983年〜1987年の勤務し
その間、患者と会ってカウンセリングする事は一切せずに、ただただ
毎日患者達のカルテを見て、クリーニングし続けただけで2〜3か月
のうちに、毎日のように院内で起きていた暴力事件が減少し、
絶対治らないと言われていた患者たちは次々と回復して退院していき
最終的には必要なくなって閉鎖されたという、有名なお話。
最初は『へぇ〜、凄いな!ちょっと信じがたいけどそんな事もあるのかも』
と思っていました。
でも、とある話を読んでふと疑問がムクムクと湧き上がりました。
その話とは。
アメリカでは、1人の犯罪者に対して年間約5万ドルもの費用が発生して
いるので、ヒューレン博士のその功績によって日本円にすると数億円にも
上る経費が浮いたとの事。
それなら、経費削減にうるさいアメリカ政府がこれほどの目覚ましい効果を
アメリカ本土の各地にある同様の施設でも試したという話が30年程過ぎた
現在まで全く無いのはどういうことなのだろう???
さらにこの話は、ジョー・ビターレ氏の著書『ハワイの秘宝』によって
世界中に瞬く間に広がったのですから、アメリカ国内のみならず、海外
からも問い合わせや依頼があっても良さそうなものですが。
実はこの謎を解くカギになりそうな情報を目にしました。
その情報によると、この病棟の話は、ごく小規模のあくまで
実験として試してみた程度、病棟の一部のグループに施行
しただけ。
そして、実際にメインにクリーニングを行ったのはモーナで
忙しかった為なのか理由はわかりませんが、モーナは病棟へは
赴かず。当時、助手だったヒューレン博士がモーナの代理として
病院へ勤務したとの事。
そして、その結果は中には改善する患者もいた。という程度が
本当のところだったらしいです。
つまり、モーナの助け無しに、ヒューレン博士単独では巷で広まった
話のような奇跡を起こせるだけの力量はないのでは?
そして、そのモーナの協力をもってしても、全員ではなく、中には
改善する患者もいた、という程度の実験結果だったので、当時は
大きな話題となることも無かったのではないでしょうか。
1992年にモーナが無くなった当時、ヒューレン博士はモーナの秘書の
ような立場だったので、モーナが残した文献や、教え、手法などの
著作権や権利を全て自分一人で引き継げるようにしてしまったと、
その情報は伝えており、よって他の誰も、ヒューレン博士に口出し
出来なくなってしまった。
その後、スピリチュアル系の手法をビジネスに結びつける天賦の才に
秀でていたジョー・ビターレ氏がホ・オポノポノに注目し
『これは修正を加えればきっとビッグビジネスに結びつく』
と考え、ヒューレン博士と共同で、モーナの時代のホ・オポノポノを
大幅に変えてしまったのが現在世界的に広まっているヒューレン博士
のSITH ホ・オポノポノであるというような旨の事を伝えています。
まぁ、この手の話はホ・オポノポノや他のスピリチュアルに限らず
どこの世界にもある話です。
何かの考えを否定する側の人間は、事実を事実以上に誇張したり
歪曲する事も多々ありますから、こうした情報が100%事実かどうか
の保証はありませんが。
この話と照合すると妙につじつまが合ってしまいます。
でも私は、ただ単にこれらの事を批判しているのではなく、どんな事
でも盲信的になっては危険、しょせんどんなものでも人間が作り出し
たもの。
完璧で、間違いや欠点のないものなど存在しないし、最初は心から善意
で何かを始めた人でも、お金や地位、名声などによってガラッと人が変
わってしまうケースは大昔からよくある事。
ですから、どんなに信用している事や人でも常におかしい点が無いか?
おかしい方向へ向かっていないか?チェックする視線は持ち続ける事が
大切だと思います。
特に日本人は『この人が言う事だから大丈夫』と、何でもかんでも人で
物事を判断基準にしすぎる傾向がありますのでご注意、ご注意!
POI

にほんブログ村

ホ・オポノポノ ブログランキングへ