ホメオスタシスという言葉、「恒常性」と訳されていて、
生物の内部や外部の環境変化に関わらず状態を一定に保つという機能。
例えば人間なら、気温が高くなると汗を出して放熱し、寒くなると毛穴を閉じて
(いわゆる鳥肌状態)熱が体表から逃げるのを防いで、体温を一定に保つという
機能がその一つです。
生命維持にはとても重要な役割なのですが、良い事でも悪い事でも、今までの状態
を何がなんでも維持しようという部分があるので、時にはこれがやっかいになる事
もあります。
例えばダイエット。
顕在意識の方で、「痩せた方が魅力的と言われる」、「健康に良い」。と考えても、
ホメオスタシスを司る潜在意識の方には、顕在意識の思いは全く伝わりませんから、
ダイエットを始めると、潜在意識の方では
「な、なんだ?今日はいつも食べてる量に足りてないじゃないか。もっと食べなければ」
とか「急に運動を始めたぞ???これでは脂肪が減ってしまう、やめさせなければ」と
全力で現状維持する為に、食欲を増したり、動悸や息切れをさせて運動を辞めさせたり
します(苦笑)
身体内部の作用だけでなく、広義の意味では、家族や組織、国家のような社会集団に
心理や行動と言った面でホメオスタシスは作用します。
例えば、ある家族内で父親がアルコール依存症だとします。
それが何かのきっかけでお酒をやめたとします。
普通で考えれば家族みんなが幸せになれるはずですが、ホメオスタシスが働くと奇妙
な事に、今度は家族の中の他の誰かが、父親が引き起こした事と同じような問題を起こ
してしまう可能性が高いそうです。
例えば息子が何か問題を起こしてしまうとか。
この場合、無意識のうちに息子が父親の代役を引き受けて、この家族にとって正常
だった状態へ戻す働きが起きたと。
よく、父親の家庭内暴力に耐えかねて家を出た女性が、よりによって一緒になる男性
がことごとく暴力亭主というケースがありますが。
こうした女性にとっては、不幸な事ながら、家庭内に暴力をふるう男性がいるのが、
長年の正常な家庭の形というホメオスタシスとなってしまっている訳です。
他には、宝くじとかで思わぬ大金を手にした人で、結局身を持ち崩してしまうケース
が物凄く多いそうです。
この場合は、顕在意識でいくら堅実にお金を使おうと思っていても、潜在意識的には、
突然降って湧いた大金を持つことは『緊急異常事態』ですから、考えられない程の浪費
をさせたり、普段なら騙されないような相手を信用するように仕向けてお金をだまし取
られるようにさせるのでしょう。
このように見て行くと、引き寄せの法則やイメージングの手法は、今までと異なる状態
に持っていこうとするものですから、現時点とあまりに異なる目標・願望を掲げると
ホメオスタシスの仕組みでいくと、反動として元の状態に戻そうとする働きが起きそう
ですよね。
引き寄せの法則やイメージングで、思うような現実を引き寄せられた方の中には
正に理想のパートナーと出会えたり、ビックリする高収入となったりしたあと、まるで
自分の中の何かがそれをぶち壊すような感覚で、パートナーと酷い別れ方をしたり、
お金をだまし取られたという体験談も少なからず聞きます。
こうしたホメオスタシスの働きを弱めるには、その変化をゆっくり少しずつにしていく
という方法があります。
引き寄せの法則やイメージングを行うにしても、初めは小さな目標にとどめたり
、実現に時間がかかってもいいという感じで、気が付いたらそれが自然な状態と
潜在意識に思わせるのがコツのようですね。
あるいは、やはりホ・オポノポノで負の記憶をクリーニングし、ゼロ・無の状態
に持っていくのが効果的な気がします。
ゼロ・無の状態ではホメオスタシスが戻そうとする元々の状態自体が存在しない
訳ですから戻りようが無いですしね(笑)
POI

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